2016年8月3日水曜日

キャンペーンについてのお知らせ
「陸上自衛隊に新エンブレムの撤回を求めます!」

発信者:篠原 陽子 · 賛同者:23,559人
30日付けで中谷防衛大臣宛に要望書を送信しました。

2016年8月1日 —  多くの方から署名提出への慰労の言葉、連帯の言葉を頂戴しました。真摯なご提言・ご教示もいただき、感謝に堪えません。 

 本来であればお一人ずつにお礼を申し上げたいところですが、 FBなどのツールを持ちませんので、この場をお借りしまして心より御礼申し上げます。

 なお、当日はメディアの同席や録音・動画撮影はなし、という条件での会談実現でしたので、不満に感じられる方もいらっしゃるのは当然です。が、1ヶ月で2万3千人を超える抗議の声が上がっているという事実は、タイムリーに伝えることで意味を持つと考えて提出させていただきました。

 統幕総務部からは森田氏ほか1名、大臣官房文書課からは早野氏が説明役を務めました。階級章を付けた「制服組」から直接「武士道」という言葉を聞いて、このエンブレム問題の持つ深い「闇」を垣間見た思いがしました。

 大臣には、その感想も含めて以下の文書を送りました(地域企画室と衆議院議員会館事務の2か所です)。

 前半部分はこの欄でのご報告と重複するので、省略してあります。

     <大臣宛 30日送信文書から抜粋>

 「イメージが先行した」という反省の言葉もお聞きしましたが、隊員の気概を高めるために「武士道」を持ち出したこと自体が間違いではないでしょうか。

 「武士道」は封建体制の精神的な柱とされ、明治以降も「国民道徳の中心とされた」(広辞苑)ものです。主君への絶対的な忠誠は、自身の命など顧みないことを美徳とさせ、「天皇の赤子」として死ぬことを正当化させました。

 確かに、現職自衛官は自衛隊法により上官の命令に服従する義務、職務遂行の義務を負っていますが、それはあくまでも自ら選択した結果です。武士階級に生まれたこと、男子であることなど、選択の余地のない条件下で強制されたものとは本質的に異なります。その違いを抜きにして自衛官に「武士道」を説くということは、自ら進んで自衛隊を選んだ者に対する侮辱ではないでしょうか。

 私たちの日本国憲法は自らの意志で行動することの尊さと、何者もそれを阻害することはできないことを謳っています。その憲法下で育った者に対して、このような封建時代の精神論が有効だという論が力を持っているのなら、私たち国民は自衛隊はやはり旧態依然の組織を脱していなかったと受け止めるしかなく、残念です。

 「戦前の陸軍と同じ」「時代錯誤の自衛隊」という評価が広まれば、隊員の士気にも影響していきます。このエンブレムは即刻撤回して、隊員と日本国民の尊厳を回復するよう要望いたします。

 併せて、早い時期に本要望へのご回答をいただけるよう重ねて要望いたします。



宛先 防衛大臣

陸上自衛隊に新エンブレムの撤回を求めます!

篠原 陽子 日本

 陸自が、これまでの「国土防衛マーク」を捨てて、日本刀の「抜き身」をエンブレムに登場させました。「帝国陸軍軍人」が帯刀していたこと、それが飾り物ではなく実際に殺戮のために振るわれたことを記憶しているアジアの国々では戦前の「亡霊」が現れたと受け止めるでしょう。

 鞘を抜き払った日本刀が描かれたエンブレムは陸自が人殺しの道具をあがめている集団と表明していることも同然です。「問答無用」での武力行使をしてきた旧日本軍の血に塗られた軍刀の記憶を呼び覚ますこのエンブレムは、国内のみならず海外でも大きな反発を引き起こすことは必至です。

 「平和への活動」と言いつつ、刀を崇拝しているデザインは、国民としても、大変恥ずかしく、海外に出すわけにはいきません。陸自に新エンブレム撤回の英断を求めます。

https://www.change.org/p/%E9%99%B8%E4%B8%8A%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E3%81%AB%E6%96%B0%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%A0%E3%81%AE%E6%92%A4%E5%9B%9E%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%99?recruiter=295643409&utm_source=petitions_show_components_action_panel_wrapper&utm_medium=copylink

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