★自民党と反動どもの改憲策動、軍国主義路線を断固粉砕しよう!
★「搾取の廃絶」と「労働の解放」の旗を高く掲げよう!
★「労働者党再建」と「国政への復帰」を勝ち取ろう!
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「海つばめ」ダイジェスト 第485号
2016年9月10日【無料版】
マルクス主義同志会 http://www.mcg-j.org/
――嵐よ! 強く強く吹き荒れろ!――
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触らぬ神に祟りなし
生前退位に特措法で逃げる
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明仁の生前退位発言によって、日本の君主制、つまり“天皇制”は新しい動揺を開始するかである。
というのは、明仁の発言は天皇制の最も脆弱なところを、つまりブルジョア民主主義体制の中における、典型的に非民主主義的な契機である天皇制の問題を鋭く暴露し、民主主義体制に内在する矛盾の急所に触れるからである。
天皇制がブルジョア民主主義の本性を、その“民主”がペテンであり、偽りであって、根底では本質的に“差別制度”――階級的に分裂した社会――の「象徴」であることを図らずも暴き出すからである。
安倍政権は、天皇の意思が示されたからには、その意思を尊重しなくてはならないかに装うのだが、もちろんそれは本当のことではない。
安倍政権は天皇の意思を誠心誠意尊重するというなら、皇室典範の改定に踏み込まなくてはならないはずだが、しかし安倍は、明仁天皇だけに適用する特別措置法によって、明仁の生前退位を認めることで、ことを済まそうとしている。
しかし天皇は単に自分個人のことだけではなく、天皇制の一般的な問題として生前退位を考え、また問題提起をしており、また摂政を置くのもよくないと明白に語っているのである。摂政を置いたのでは、天皇の憲法に規定された職務や「公務」を責任を持って遂行することはできない――だからこそ、生前退位が必要である――と明言するのだから、まさに皇室典範に留まらず、憲法の規定とは異なった意見を述べているのであって、ことは特別措置法で済む問題ではない。
つまり天皇は事実上、皇室典範に留まらず、憲法の改定まで主張し、要求して“自由に”政治的発言しているとさえ言えるのである。まさに天皇は憲法をも軽々と超える存在であり、あるいは露骨な政治的発言をしていると同様である。
それが許されるはずもないのであって、老衰する天皇に同情して、天皇の発言を感情的に擁護し、扱っていいはずもないのである。
そしてまた、安倍政権も問題の重要性と“危険性”に恐れをなし、触らぬ神に祟りなしとばかりに、困難な問題の根源を回避しつつ、特別措置法といった、その場限りの安直な解決でお茶を濁すのである。
安倍政権の安定や支持率を下げるようなことは決してやってはならないのであり、賢い安倍はそんなことは決してやらないのである。憲法は明白に、天皇制の問題は具体的には皇室典範によって処理し、解決せよと謳っており、皇室典範は事実上、生前退位を否定している。
もし天皇に生前退位を認めるなら、当然、国会で皇室典範を改正、天皇の意に沿って、その問題を原則的に解決すべきだが、しかしそうした議論は、皇室典範の他の内容の修正という議論に火をつけかねないのであり、女性天皇の問題や、天皇と自由意思の問題といった、“厄介で”、解決不能な問題が蒸し返され、あるいは公然と議論され、あげくの果てには、天皇制の是非という根本問題までが、まさに不可避的に出て来かねないのである。
安倍にとって生前退位問題は、天皇の意思をあくまで尊重すれば、皇室典範改定という虎の尾を踏まなくてはならず、他方、ご都合主義的で、便宜的な解決で済まそうとするなら、天皇の“自由意思”を疎かにし、こともあろうに天皇の意思を軽視したという。国民批判と不信を招き寄せかねないのである。
かくして天皇制はお気の毒にも、安倍にとって、手に余る鬼門でもある。
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マルクス主義同志会機関紙『海つばめ』第1284号
(2016.9.11発行)
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【1面トップ】「働き方改革」という新エセ商売
――安倍の権力簒奪延長策動を許すな
【飛耳長目】
【2面《主張》】触らぬ神に祟りなし
――生前退位に特措法で逃げる
【2面トップ】黒田の「異次元緩和の総検証」
――行き詰まる金融緩和、近づく破綻
【労働者の闘いから、我々の闘いから】労働者政党の結成を提起
――信州・働く者のセミナー
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9・10月の働く者のセミナー
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★9月25日(日)午後4時~
経団連の「同一労働同一賃金」を斬る
千葉・松戸市市民会館
★10月2日(日)午後1時半~
アベノミクスとは何だったのか
東京・文京区勤労福祉会館
★10月16日(日)午後1時半より
野党共闘で安倍と闘えるのか
東京・国分寺労政会館
★10月11日(祝)午後1時半~
労働者の生活を破壊するアベノミクス
神奈川県民センター
★10月16日(日)午後1時~
アベノミクスを検証する
福山まちづくりサポートセンター
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